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【テニストリップ】さあみんなで出かけよう、いざ伊豆! [面白庭球講座]

1993年から「テニスクラッシック誌」で連載をしていた“面白庭球講座”です。旅に出てテニスをしよう、こんなオシャレを楽しもう、試合観戦はこんなに楽しく、など様々なテーマで、約4年間にわたって続けた“ウンチク”系、テニスレポートです。まずは旅の伊豆編です。念のため、これは古い資料です。同じことができない可能性は大ありです。

【秋だテニスだ食欲だ!さあみんなで出かけよういざ伊豆】
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抜けるような青い秋空、爽やかな秋風
快適テニスには絶好のシーズン。それに加えて、山の幸や海の幸とおいしいものにあふれる実りの秋。こんな季節を満喫しない手はない。ということで、足をのばして伊豆でテニス!学生時代の仲間と体育会風にやるのもいいし、リッチで優雅にやるのもいい。いずれにしても、いつもと違って気分は新鮮。もちろんおなかも大満足であるだ。

【気の合う仲間と高原のコートでテニスザンマイ!伊豆高原編】
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 学生時代のテニス仲間が集まって、2日間のテニスザンマイ。インドアのあるリゾートホテルに泊まって、ダブルス、シングルスのトーナメントをやったり、真面目に集中練習会をやったり……。夜は夜でおいしい料理に舌鼓を打ちながら、酒を酌み交わし、思い出話に花を咲かせる。気のおけない仲間とのタイムスリップ・テニスツアーの始まりだ。

熱海の海岸に集合
 学生時代に同じ釜の飯を食った仲間も実家に帰ったやつ、転勤で地方に行ったやつ、しぶとく東京に残っているやつといろいろいる。その点、伊豆の辺りは比較的交通の便も良く、みんなが1年に一度くらい集まるのには絶好のロケーションといえるだろう。
 お昼頃に熱海で集合。前倒しでお土産などを買い込んで、伊豆急自慢の『リゾート21』で伊豆高原に向かう。車内は早くも学生時代に逆戻りしている。

初日の午後は東西対抗
 チェックインを済ませたら、インドアコートへ。まずは当日の参加者を出発地で東西に分け、ダブルスの東西対抗戦を行う。例えば、16人なら8人ずつに分かれ、各人必ず4試合をプレーする1セットマッチの対抗戦。2面あれば4時間ぐらいで消化できるはずだ。
 夜の宴会の予算外のアルコール代を賭けてやるのもおもしろい。学生時代に対抗戦同様、白熱した応援合戦になることまちがいないし。ただし、あまり疲れすぎないように要注意。

何といっても海の幸
 今回の宿泊先であるリゾートホテル『ロブィング』の売りは、何といっても海の幸。伊豆半島はどこへ行ってもそれがいえるが、これだけのテニス施設が揃っていて、というケースは他に類を見ない。獲れたたての新鮮な刺身の盛り合わせに、伊勢エビの焼き物、おまけにステーキ……と味はもちろんのことボリュームたっぷりだ。
 東西対抗の負けチームが飲み物代全てを負担といことで、どうしてもピッチは上がり気味。近況を各自報告したり、カミサンやダンナのグチ、子どもの自慢をするもよし、長い夜をさあ盛り上がろう!

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2日目はタイトルマッチ
 年に一度のタイトルマッチ、シングルストーナメントを2日目の朝から始めよう。
 前年の実績で1〜8シードを決め、残りはくじ引きでドローを作る。4面を借り切り、すべて1セットマッチ。卒業してからのほうがテニスに熱が入ってしまったヤツ、学生時代に完全燃焼し年に数度しかラケットを持たないヤツなど様々な現状でのシングルスは、過去の優劣などいっていられないことが多い。準決勝、決勝辺りは好試合になるが、裏街道の泥試合も楽しい。負けても負けても試合のできる方法で、全員の順位を出すことが大事である。「来年こそは!」の糧にするのだ。

踊り子号で打ち上げ
 試合終了後は温泉で汗をさっと流し、早々に帰路につこう。駅周辺でビール、酒、つまみをしこたま買い込んで”スーパービュー踊り子号”に乗車する。あらかじめ4人がボックスになるように席を左右2つずつ16席をきちんと予約しておこう。あくまでも他のお客様に迷惑がかからない範囲内で表彰式をやってしまう。ワイワイやっているうちに約2時間で東京駅に到着。「また来年な!」「今度はもっと練習してくるからさ」てなわけで各自解散とする。年に一度のテニス部同窓会がお勧めです。

【海の見えるコートでちょっとリッチな週末テニスキャンプ・下田編】
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 たまには少し気分を変えてテニスを楽しもう!というわけで、いつも一緒に練習している4カップルぐらいで、ドライブ&ミニテニスキャンプに出かけてみる。伊豆方面の道路も、夏場の混雑に比べれば楽勝楽勝。雄大な太平洋を望むリゾートホテルに泊まって、海風を受けながらテニスにどっぷりつかる2日間。もちろん新鮮な海の幸を味わうことも忘れません。

早朝、海老名SAに集合
 2日間、リッチに楽しくテニスに浸るためには多少の早起きも覚悟で出かけよう。遅くともAM8時には東名高速・海老名サービスエリアに4台が集合するようにする。早着組はロードマップの確認を済ませ、いざ東伊豆南端の町、下田に向けて出発だ。

すぐに始めるミニキャンプ
 車で行くのだからテニスウエアのまま家を出る。下田プリンスホテルに着いたらチェックインの前にまず2時間、カゴ出しホールの練習でたっぷりと汗を流す。雄大な太平洋をはるかに眺めながらのテニスは、格別な気分になること間違いない。
 チェックインをしてシャワーを浴びたら、プールサイドで軽くコーヒーブレイクとしよう。その後は再びテニスコートへ直行し、第2クールはグランドストロークをしっかりチェックする。

内容の濃いキャンプにする
 海に見える大浴場で、1日目の疲れを取ってしまおう。下田まで来たかいがあったな、と思える大パノラマ風呂は夕暮れの頃に入るのがお勧めだ。入浴後は下田の町へ繰り出して海の幸三昧で食べて飲んで楽しもう。この季節、漁が始まる伊勢エビはやはり欠かせない。
 ホテルに戻ったらナイトクール。コートの角から撮ったビデオを再生し、バーボンでもちびちびやりながらののしり合い(!?)解説をしていくのだ。ミニキャンプのポイントは実はここにある。夜のリゾートホテルの室内で、ラケット片手に自分のテニスビデオを見るなんて充実度満点ではないか。

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早朝練習にも意義がある
 下田プリンスホテルは全客室がオーシャンビューの東向きだ。ここから眺める日の出はさわやかだ。朝食前に第3クール。前日のチェックポイントの確認を含めた総合試合だ。そして朝食をとり、しばし食休み後第4クール。2対1のストローク、ボレー、サービスダッシュからのネットプレーなど、動きのある練習を中心にして、今回のキャンプの中で最も内容のあるクールとするのがよいだろう。

ついでに歴史も学ぶ
 部屋に戻りひと風呂浴びて、ひとまずチェックアウトを済ませる。荷物は残したまま下田の町に出かける。昼食後はロープウェイに乗って下田の町を一望するもよし、ペリー記念碑を見に行くもよし、若干の休息の中で歴史に触れてみる。
 ホテルに戻り第5クール。男女4人ずつに分かれてダブルスのパターン練習、シングルスのタイブレークマッチをこなし、めでたくミニキャンプを終える。最高の達成感だ。あとは居眠り運転に気を付けてかえろう。(了)

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